(ご挨拶・沿革・概要)

 「生活科学資料館」は、2007年(平成17年)4月1日、 館長(大場幸夫:当時副学長、現学長)と専任教員(真家和生:教授・学芸員)の2名のスタッフにより、 大妻女子大学の全学的博物館施設として発足致しました。

 大妻女子大学は学祖大妻コタカが、明治41年(1908年)9月に裁縫や手芸の私塾を開いたのが 始まりですが、技芸学校・高等女学校などいくつかの段階を経て、現在では5学部1短期大学部の他、 大学院や複数の研究施設を擁する学院として発展してきております。こうした状況の下、 大妻女子大学の全学的博物館施設「生活科学資料館」は、学院内における教育研究の連携はもとより、 社会に開かれた社会教育機関としての役割を果たすという使命をもって誕生致しました。

 21世紀の日本は生涯教育を標榜しています。高度な教育を誰にでも提供できるという 理想に向かって、教育機関に携わる者は、 自らの所属する機関の対象者のみならず、生涯学習という新たな場面で、それぞれの専門的知識や技術を 提供する責務を負うことになりました。大学に所属する博物館施設は、こうした要請に正面から答える機関として その任を果さなければなりません。そのためには何よりも、質の高い情報提供が 必要となります。また、情報提供の技術、すなわち情報をわかりやすく正確に伝える技術を 博物館施設は磨かなければなりません。さらに今日では、こうした情報提供すなわち「学び」 の環境として、親しみやすさや居心地のよい雰囲気作りの必要性も 問われていると言えるでしょう。

 大妻女子大学の博物館施設「生活科学資料館」は、2007年に生まれたばかりの施設です。まだ、 これらの条件をすべて満足することはもちろんできていません。しかし、このページを読まれた 皆様のご協力を得ながら、この理想に向かって着実に歩を進めてまいります。館のテーマは日本人の暮らしです。 その暮らしのなかに見られる知恵と美意識です。どのような形で情報提供してゆけるのか、課題は 山ほどありますが、地元に根ざした情報発信基地を目指して進んでまいります。

 また当館は、千代田区三番町という東京の中心地、いわば日本の中心に位置しております。 ここは、江戸期以降の首都でもあり、東京湾周囲に生活圏を持っていた縄文時代以降の遺跡も 数多くある場所です。日本人の生活を考える上で、そして肌で感じる上で、 そしてそれを国外に発信する上で、当館は極めて有利な立地条件にあるといえます。

 地元の皆様のご協力も得ながら、「日本人の暮らしの知と美を考える博物館」として成長して ゆきたいと考えております。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。(2008.4.29 真家和生 記)

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