ご挨拶

 大妻学院の歴史は、明治41年(1908)に大妻コタカが裁縫・手芸の私塾を開いたことに始まります。コタカは、夫・良馬とともに私財をなげうち、学生の教育に心血を注ぎました。その後、関東大震災、良馬の死、東京大空襲、コタカの教職追放など苦難の時期を乗り越え、現在の大妻学院は学生数1万人超の学校法人へと大きく発展を遂げました。

 平成19年(2007)4月、大妻学院が建学以来収集してきたさまざまな資料を教育・研究に活用するべく、「大妻女子大学生活科学資料館」が設立されました。そして平成23年2月、生活科学資料館は東京都から博物館相当施設(令和5年[2023]4月より指定施設)の指定を受け、平成24年4月には館の名称を「大妻女子大学博物館」に改め、新たなスタートを切りました。

 現在、大妻女子大学博物館は、主な活動目標を3つかかげています。

 第一に、「日本人のくらしの知と美」にかかわるさまざまな資料を、収集・調査研究・整理保存・展示公開することです。
 第二に、大妻学院創設者の大妻コタカと、その夫で最大の支援者である大妻良馬の生涯、そして大妻学院に関する資料を、収集・調査研究・整理保存・展示公開することです。
 第三に、博物館学芸員課程履修者を館園実習生として受け入れ、将来の学芸員を養成することです。

 大妻女子大学博物館はこれらの目標達成のため、日々博物館を運営しています。今後も当館の活動にご支援ご協力をいただきますよう、お願いいたします。

大妻女子大学博物館